チエル、山口市とタブレット端末導入実証実験事業でコンサルティング業務契約を締結
~山口市立白石小学校・山口市立二島中学校で実証実験スタート~
基礎・基本の習得にフォーカスしたデジタル教材および、授業の効率化を図る教務支援システムを教育現場に提供しているチエル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:川居 睦、資本金:3億円、以下 チエル)は、山口県山口市(市長:渡辺純忠、以下 山口市)とタブレット端末導入実証実験事業において、平成28年3月31日までのコンサルティング業務契約を締結し、山口市立白石小学校(校長:松田伸宏)、山口市立二島中学校(校長:古田茂樹)において、実証実験を開始いたしました。
背景
国における平成25年6月の「第2期教育振興基本計画」の閣議決定、山口県における平成25年10月の「山口県教育振興基本計画」の策定により、平成29年までの様々な施策の推進がはじまりました。山口市では、それらを受け、平成26年3月、「山口市教育振興基本計画」として、教育行政分野での基本的な方向性と施策、その展開を示しました。
「山口市教育振興基本計画」では、基本的な方向性のひとつとして、『子どもたちの「生きる力」を育む』を掲げています。その施策展開では、確かな学力を育むために、子どもたち一人ひとりが、分かることの楽しさ、大切さを知り、意欲をもって学習し、基礎的な学力を確実に身に付けていけるよう、客観的な調査結果等を生かしながら授業を改善し、学校、家庭での学習指導を行うとしています。さらに、教材の整備と充実を図る上で、電子黒板やタブレット端末など、ICTを活用できる機器の整備を行うことが明記されています。
チエルでは、これまで、ICTを活用した産学連携による「フラッシュ型教材活用実践プロジェクト」を2007年に発足し、堀田龍也先生(東北大学大学院情報科学研究科教授)および、高橋純先生(富山大学人間発達科学部准教授)のコーディネートの下で全国の小中学校の先生方を対象にした情報教育対応教員研修全国セミナー「フラッシュ型教材活用セミナー」(主催:一般社団法人日本教育工学振興会)の開催支援、フラッシュ型教材活用サイト「eTeachers(イーティーチャーズ)」の運営支援、フラッシュ型教材活用促進リーフレットや研修用ガイドブックの制作支援等を行ってまいりました。
また、2008年より、基礎・基本の習得に効果がある「フラッシュ型教材」の企画開発、販売を開始いたしました。さらに、近年ではタブレット対応教材の企画開発への着手、2013年には、教育ICT環境で先行している韓国・ハンビット初等学校とのタブレット活用の実証実験・共同研究の実施、2014年3月には、先生の教える仕事(教務)をICTで支援する、タブレット対応教務支援システム『らくらく先生スイート』の展開を開始いたしました。
●白石小学校6年生のタブレット端末を使っての社会の公開授業風景
●2013 年に行われた韓国・ハンビット初等学校でのタブレット活用実証実験・共同研究の様子
このような背景のもと、教育現場では、児童生徒への一人1台の情報端末の導入やデジタル教材、またICTでの授業支援環境の整備が始まる中、チエルの学校現場で培った知見と教育ICTに関わる実績やノウハウを評価いただき、この度、山口市との「タブレット端末導入実証実験事業コンサルティング業務」の契約締結と併せて山口市立白石小学校、山口市立二島中学校での実証実験の実施に至りました。
主なコンサルティング業務内容
・タブレット端末導入計画立案支援 ・プロジェクト全体の進捗管理・課題管理支援 など
主なタブレット端末導入実証実験事業内容
・山口市立白石小学校、二島中学校等、モデル校でのICT環境整備 ・授業実践および公開授業 など
期間
~平成28年3月31日まで。