Case Studies

『ExtraConsole』による一元管理で、煩雑だったアカウント管理も一新!

―新潟県―
新潟国際情報大学

1994年に情報文化学部情報文化学科と情報システム学科の1学部2学科で開学し、2014年には情報文化学部情報文化学科を国際学部国際文化学科に改組した新潟国際情報大学。ICTがさまざまな業務の基盤になるなど、対応すべき業務範囲が増加の一途を辿ってきた情報センター課の丒田直希係長に、取り組みの変遷を伺った。



新潟国際情報大学
〒950-2292 新潟県新潟市みずき野3-1-1
TEL 025-239-3111

国際化・情報化に応えられる人材を育成することを建学の理念として、1994年に設立。国際学部国際文化学科と情報文化学部情報システム学科の2学部2学科で構成されており、情報システム学科は、JABEE(日本技術者教育認定機構)認定も受けている。

https://www.nuis.ac.jp/pub/

PC演習時には一人1台の充実したICT環境

 1200人余りの在校生に対して、充実のICT環境が整備されている新潟国際情報大学。現在、『CaLabo EX』や『CaLabo LX』を導入したマルチメディア実習室や自主学習にいつでも利用できる「なび広場」、図書館内のラーニングコモンズなど、合計でデスクトップパソコン430台、一般教室で使用できるようワゴンに収納したノートパソコン60台、自主学習向けの貸し出し用ノートパソコン70台を稼働させている。

 その用途は、語学学習をはじめとして、統計処理やデータベースの作成・運用、プログラミング言語の学習など多岐に渡る。こうした学生向けの環境整備に加え、大学運営のための情報機器もアップデートを重ねてきており、約20年にわたってその中核を担ってきたのが、情報センター課の丒田直希係長だ。

導入の決め手は、大学の規模やニーズに合致したこと

自主学習用にいつでも利用できる「なび広場」。

 丒田氏は、認証システムのない時代から、情報システムに関わる業務効率向上やセキュリティ対策を担当し、その変遷を見てきた。かつては、自らのプログラミング技術を駆使して必要なシステムを構築し、運用していた時期もあったが、専門性の高いシステムゆえに、新任のスタッフがすぐには操作方法を覚えられず、迅速な対応ができないケースがあったほか、教育も容易ではなかったという。

 「情報システム部門で、新入学生の学籍マスターデータをもとにアカウントを作成する一方で、その新入学生のデータを図書館のシステムと連携させるためには、図書館用にマスターデータを再編集する手間がかかるなど、部署間の連携は煩雑そのものでした。個別の作業自体も複雑でしたし、場合によっては、学生の授業進行にも支障が出るような状況でした」と丒田氏はかつてを振り返る。

 その後、各種ICTサービスが増加する中で、英語科目や情報系科目の授業支援システムとしては『CaLabo』シリーズを導入。事務方の業務効率改善に向けては、認証システムサービスの導入を検討するに至った。

 「結果的にチエルの『ExtraConsole』にすることに決まった背景には、『CaLabo』シリーズでの実績に加え、使いやすさやコスト、効果など、さまざまな面で本学の規模とニーズに適しているとの判断がありました」と丒田氏。「作業内容を私一人しか理解できないという状況は、『ExtraConsole』の導入によって見事に回避できました。今では、どのスタッフが操作をしても結果が同じだという安心感があります」と続けた。

 そして、『ExtraConsole』の代名詞ともいえるシングルサインオンの機能により、パスワードが共通になることで、情報センターのスタッフのみならず、学生の負担も軽減されている。

多様な事務システムに瞬時に連携。これで、管理基盤が整った!

 『ExtraConsole』を活用した具体的な業務改善は、事務の業務システムから『ExtraConsole』に必要なデータを抽出するところからスタートする。ポイントは、さまざまなシステムと連携させるためのフォーマットに関するルールづくりにある。抽出したデータには、すでに学籍番号やメールアカウントの情報が含まれているため、これを『ExtraConsole』に登録するだけで、入学後のPC利用や図書館システム、履修登録などの事務システムと瞬時に連携できるようになりました。アカウントのベースになる部分で『ExtraConsole』への登録がスムーズになっています」と丒田氏は変化を語る。

 今や、学生・教職員を問わず、いずれかのシステム上でパスワードを変更すれば、他のシステムに入る際のパスワードも自動で変更され、それぞれのIDとパスワードを覚えておく必要がなくなっている。

 ただし、その分セキュリティ対策の重要度が高まるというもの。そこで情報センターでは、「簡単なパスワードを設定しないこと」と「自分しかわからないルールでパスワードを設定し、そのルールを覚えておくこと」の2点を学生に指導している。「最近の学生は、スマートフォンがあれば何でもできると考えがちのように思います。だからこそ、PCリテラシーの向上が必要であり、その最たるものがセキュリティ意識だと考えています」と丒田氏。「情報センターとしては、『ExtraConsole』によって管理基盤が整ったので、将来的な業務の多様化にも柔軟に対応できる自信が高まっています」と展望を語った。

ノートパソコンの貸し出し専用什器。
『CaLabo』シリーズが導入されているマルチメディア実習室。
ページ トップ